当院について

熊本地域医療センターだより

シリーズ企画「友達の輪~Relayトーク」第28弾

佐田 公範
佐田クリニック
佐田 公範 先生

 はじめまして。令和6年1月より、父(佐田英信)に代わり中央区渡鹿4丁目の佐田クリニック院長に就任しました佐田公範と申します。まだ開業医となって日は浅いのですが、くまもとブレストクリニックの指宿睦子先生よりご指名をいただきまして今回寄稿させていただきます。
 私は平成18年熊本大学医学部卒で、今年の3月で44歳になります。佐田クリニックに戻る前の6年間は国保水俣市立総合医療センターの代謝内科(糖尿病・内分泌センター)部長をしていました。水俣は糖尿病専門医の少ない北薩地域からの患者さんも多くやり甲斐のある勤務地でしたが、年齢的に承継を考え令和5年4月に実家に戻りました。ありがたいことに父もまだまだ元気で、ITやネットワークについては自分より詳しいくらいであり、親子で一緒に診療できるのは息子としてとても嬉しい限りです。
 さて、今回ご紹介いただいた指宿先生とのご縁については第27弾にありましたようにラグビー繋がりでしたが、地域医療センターと聞いてまず私が思うのは「熊大医学部ラグビー部OBの有田哲正先生や本田志延先生がいらっしゃった病院」です。お二人とも私が学生時代はもちろん、卒業後も熊本県ラグビーフットボール協会の医務委員長として大変お世話になった先生方であり、そのイメージが強くあります。
 次に思い出すのは、大学院時代に何度か勤めさせていただいた救急外来の深夜帯のことです。一次救急のみの対応にご配慮いただいていたとはいえ、毎回ほぼ寝ることができなかった記憶があり、地域医療センターの夜間救急における重要性を感じることができました。私自身も家族が救急でお世話になったこともあります。改めて御礼申し上げますとともに、これからは準夜帯の出動協力医として、微力ながら恩返しをさせていただきたいと考えております。
日中の通常診療においても、この短い期間でpro-BNP高値、膵臓癌、コントロール不良の糖尿病、内視鏡検査のお願いなど、すでに多くの患者さんをご紹介させていただきました。糖尿病内科医の診療範囲は動脈硬化や心不全・腎不全の予防、癌の早期発見、眼科・歯科との連携、肥満症、骨粗鬆症など幅広く、地域医療センターの先生方やスタッフの皆様には、これから大変お世話になることと存じます。今後ともよろしくお願い申し上げます。
次回のRelayトークについては、大学の同期である熊本市東区月出1丁目の「とくずみ皮ふ科クリニック」院長の徳澄亜紀先生に、無理を言ってお願いしました。あっきー、ありがとう!

文字サイズ