HCUはHighCareUnitの略で、ICUやCCUと並ぶ集中治療室のひとつです。当院では、令和元年6月より新館5階病棟からHCU4床が独立しました。外科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科などの疾病で重症の方、全身麻酔手術後の方、一般病棟での管理が困難な状態の方の急性期・周術期治療を行っています。主治医、HCU担当医、麻酔科医、看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士など、多職種が協力し、高度急性期のチーム医療を進めています。
当院のHCUでは、人工呼吸器を装着している方、周術期管理の方、消化管出血や、心筋梗塞・心不全の循環動態の観察が必要な方などを受け入れています。また、血液浄化療法にも対応可能で、血液透析(HD)から持続的血液濾過透析(CHDF)やエンドトキシン吸着療法などを行っています。早期からリハビリテーション介入を行い、患者さんのADL(日常生活活動)向上や早期社会復帰を図っています。
令和3年度のHCU入室患者数は334名でした。その主な内訳は、外科263名(79%)、循環器内科28名(8%)、呼吸器内科30名(9%)、消化器内科9名(3%)、糖尿病代謝内科4名(1%)で、病床稼働率81.6%、平均在室日数は3.6日でした。