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臨床データ部門

診療録管理がん登録部門

診療録管理室では5名の診療情報管理士が、入院患者の傷病名をはじめ手術・病理組織型・化学療法などの診療情報データを入力管理し、学会や研究等など必要に応じて情報提供しています。また、1993年より当院独自システムで院内がん登録を行っていましたが、2011年診断分からは、国立がんセンターより提供の院内がん登録支援ソフトを使用し、登録データを全国集計、予後調査、QI研究のためにデータ提出を行っています。熊本県がん診療連携協議会幹事会がん登録部会主催の研修に毎年参加し、より精度の高いがん登録を目指しております。2020年診断症例を例に挙げますと、全登録件数は454件で、上位5部位は、大腸・肺・胃・膵・乳房の順となります。大腸がんが1番多いのは全国的な傾向と同様で全がんに対し29%を占めます。膵が比較的多いのが当院の特徴であり約12%となり全国の膵がんの比率の約3倍あります。肺は約19%ありこの5年間のうち4回は2位となっており、かつて一番症例数の多かった胃を追い越しています。胃がんは全国的に減少していくと予想されており、当院もその傾向にあると言えます。がん診断後の初回治療は、手術が最も多く約5割を占めています。そのうちの約半数は鏡視下で手術を行っています。次に化学療法が多く約4割ですが、手術との併施、放射線治療(連携医療機関での実施)との併施も行っております。胃がんの約75%、大腸がんの約41%は早期がんであり、内視鏡的治療も多く行われております。

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