当院について

熊本地域医療センターだより

シリーズ企画「友達の輪~Relayトーク」第20弾

塩屋 公孝
しおや内科・内視鏡クリニック
塩屋 公孝 先生

みなさま、こんにちは。

2019年に南区江越にしおや内科・内視鏡クリニックを開設しました塩屋公孝と申します。いでた平成眼科クリニック、出田隆一先生よりバトンを頂きました。

私にとっての熊本地域医療センターの第一印象、それは「38km地点の一番苦しいところの壁」です。何を言ってるのか!?たぶん熊本城マラソンを走ったことのある方ならピンと来る方もいらっしゃるかと思いますが、熊本城マラソンのコースにおいて、地域医療センターはとにかく一番キツイところにあるんです。私はコロナで中止となった2021、2022年を除いて第1回から連続出場中ですが、38km地点にある地域医療センターの交差点を通過する時が一番心身ともにシンドイような気がします。あそこを余力を持って走って通り過ぎたいのですが、実際には失速して知り合いに見つからないよう俯き加減に通り過ぎたことの方が多いかもしれません。

すみません、いきなり、話が脱線しました。

クリニックで診療している身としては熊本地域医療センターにはなんといっても患者様のご紹介においてお世話になっています。具体的には〝救急外来に紹介するにはオーバートリアージなのかもしれない、だけれども帰宅させるには怖い、出来れば入院適応の有無を含め評価して頂きたい”というような場合にお願いすることが多いですが、いつも快くご対応頂きますし、当院かかりつけの患者様が地域医療センターへ入院された際は、各組織の方々が組織横断的な連携をなさって自宅や地域へ帰すマネジメントをしてくださり、心細いクリニックの立場としては大変心強いですし、まさに「紹介してよかった」と感じる存在です。

また、ヘルスケアセンターで健診を受けられた方が二次精査としてクリニックを受診されることもありますし、私自身、学生時代にはポリクリの一環として研修させて頂いたこともありますし、予防医療から二次救急、教育まで幅広い守備範囲を担っている存在、という印象です。

今後、超高齢化のピーク、医療需要総量のピークに向けて、かかりつけ医としての役割は、患者様、その御家族、生活や環境を含めて身体から生活までを包括的に診ることができなければならないでしょう。私としましても、今後も引き続き地域医療センターのバックアップを頂きつつ微力ながら地域医療に貢献したいと思っております。どうぞよろしくお願いします。

そして2023年の熊本城マラソン(2月19日)はスキップするような足取りで地域医療センターの前を通り過ぎたいです!

次回は私が消化器の道に進んだ時から公私ともに兄貴分としてお世話になっている川尻尾﨑内科、尾﨑徹先生にバトンを託します。

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