当院について

熊本地域医療センターだより

シリーズ企画「友達の輪~Relayトーク」第9弾

竹下 政一
竹下内科医院
竹下 政一 先生

竹下内科医院 竹下 政一と申します。
味噌天神と交通局の間、市電通りにあります。もともとは祖父が当地で外科医院を開業しました。祖父と父は外科でしたが、私は熊大第3内科に入りました。(弟は父の医院を引き継いで整形外科をしています)21年前にそれまで勤務していた熊本地域医療センターを退職して、薬剤師の妻と二人で新規開業し、現在に至ります。妻は内視鏡技師の資格を勉強して取ってくれました。感謝しています。

地域医療センターについてですが、不安ながら何とか開業できたのは医療センターで鍛えられたおかげです。もちろん、困ったときに頼りになる先生方が後方にひかえて下さっていることも大きいです。私が辞めた時に在籍しておられた先生方が、まだ何人もおられます。清住先生にはずっとお世話になっています。総胆管結石、胆管炎の方は本当に多いですが、いとも鮮やかに治療して下さいます。高群先生は以前大学病院ICU でご一緒したときから、個人的には家族が病気で入院した時にもお世話になりました。師長さんはじめスタッフの方が皆様優しいと当院の患者さんたちからも評判です。

時々ですが、出動協力医として勤務させていただき、外の風を感じて帰ってきます。先日は発熱外来用の診察室を体験しました。新型コロナウイルス感染症に関係する先生方のご苦労を思い、自院と比較して対応の足りない点などを考えました。柏原先生、藤井先生が作られた診療の指針が実用的で助かっています。救急外来の運営については協力医の中でもいろいろな考えがあり、最大公約数的にまとめていくことは本当に大変だと思います。

最近立て続けに地域医療センターの先生方に急患を引き受けていただいています。具合が悪くなるまで我慢して夕方や週末になることも多く、ご迷惑をおかけして申し訳ないといつも思っていますが、専門外でもいやがらずに受けていただいて感謝申し上げます。比較的中規模の病院で医局がコンパクトなので、他の科の先生方に相談しやすい雰囲気が私たちの時代にもあったように感じています。大変ですが病院の建て替えはぜひ必要と思います。皆様の英知を結集してよい病院が出来ればと願っています。

今年はベートーベンイヤーです。現状は「闘争から勝利へ」というわけには簡単にいきそうでなく、重苦しい雰囲気がずっとあります。私自身が出来ることは限られていますが自分が置かれた立場で責任を果たしていきたいと思います。

さて、次の先生には明午橋内科クリニックの森下祐子先生をお願いしています。熊大第3内科の後輩です。ご主人の森下昭治先生は私と大学の同級で熊本中央病院の放射線科部長です。

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