診療科・部門案内

アレルギー診療センター

特徴・特色

 当院では2013年より小児アレルギー外来を開設し、アレルギー診療および人材育成に力を入れてまいりました。2017年にアレルギー専門医教育研究施設として認定、2019年に熊本県アレルギー疾患医療連携病院に認定されたことを機に、アレルギー診療センターを設立いたしました。
 主に食物アレルギー・気管支喘息・アトピー性皮膚炎を中心に、小児だけでなく成人アレルギー疾患にも対応しております。正しい診断・治療方針の決定のみならず、その後の家庭や学校・職場での対応を身に付けていただけることを目標としており、そのため医師、薬剤師、看護師、検査技師、栄養士がチームを組んで取り組んでいきます。

小児科分野

 食物アレルギーを中心に、小児アレルギー専門医によるアレルギー疾患全般に対応しています。食物アレルギーに関しては相談、負荷試験等による治療方針の決定、定期外来でのフォローアップを継続して行います。気管支喘息に対しては呼吸機能検査・呼気NO検査・呼吸抵抗検査を取り入れた科学的評価の下、適切な治療選択を行っています。
 当院は24時間小児科医が常駐し救急患者を受け入れています。そのため、アナフィラキシーなどの重篤なアレルギー患者に常時対応可能です。また、アドレナリン自己注射薬(エピペン)処方資格を持つ医師が複数名おり、必要時には処方・指導を行い、救急受診後のフォローアップまでの体制を整えています。
 小児アレルギーに関して高度な知識と指導技術を習得した小児アレルギーエデュケーターが子供たちの成長や生活の支援を行います。また食物アレルギーで日常の食生活にお悩みの際、管理栄養士による個別の栄養相談を行い、栄養面での相談やアドバイスを行っています。

内科分野

 アレルギー専門医により主に成人喘息を中心に診療を行っています。中等症・重症の症例については肺機能検査、呼気NO 検査・呼吸抵抗検査、採血、運動負荷などを定期的に行い、個別の最良の治療内容を決定していくことを基本方針としています。
 内視鏡を用いた新しい喘息治療である『気管支サーモプラスティ』を熊本県内で唯一導入しています。
 成人の食物アレルギー・慢性蕁麻疹診療も行っており、食物負荷試験にも対応可能です。

皮膚科分野

 2020年より皮膚科医師が常勤体制となりました。
 アトピー性皮膚炎や慢性蕁麻疹等の診療を行い、重症アトピー性皮膚炎患児に対しては小児科との共診にて教育入院を受け入れています。

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