診療科・部門案内

呼吸器内科

特色と診療ポリシー

 日本呼吸器学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本がん治療医認定機構であり、呼吸器疾患全般にわたる診療を行っています。肺癌に関しては、臨床面では特に、確定診断法の改良、癌性気道狭窄の内視鏡的治療法の改良と開発、薬物治療の開発(臨床試験)を中心に研究しています。気管支喘息に関しては、呼気一酸化窒素(NO)測定、総合呼吸抵抗測定装置 MostGraph-02を導入、また気管支サーモプラスティ(気管支熱形成術)も行っており、診断および治療を先進的に行っています。これら診療については、EBM(EvidenceBased Medicine、根拠に基づいた医療)を基本にしており、それを確立するためにも臨床試験に力を入れています。

治療について

 特別な治療として、内視鏡的治療に力を入れています。癌性気道狭窄に対して、マイクロ波凝固、高周波スネア、アルゴンプラズマ凝固など用い、対象病変に応じて治療を選択しています。その中でもマイクロ波はNd-YAG レーザーと違って高濃度酸素投与下でも治療が可能で、比較的安全に気道内腔の開大が得られます。また、気道ステントの挿入で、癌性気道狭窄の呼吸困難の劇的な改善が得られています。
 重症気管支喘息患者に対して、種々の抗体製剤治療も行っていますが、気管支サーモプラスティ(気管支熱形成術)という非薬物療法も行っています。これは気管支鏡を用い専用の電極付きカテーテルで気管支壁に65℃の熱を10秒間与え、気管支平滑筋の筋量を減らし、喘息発作が起きる頻度を減らすという治療法です。当院では、1回計1時間ほどの治療を一泊入院で行い、3回にわけて3週間隔で行います。この治療がメーカー都合で今年度中までと言われています。治療の適応条件もありますので、まずは外来(月,水 担当 津村)へご紹介ください。

診療実績

 2023年度の入院患者数は818人と、COVID-19が245人から98人と減った影響もあり減少しています。内訳は、肺がんが197人(24%)、気管支炎・肺炎・
胸膜炎が172人(21%)、間質性肺炎が68人(8%)でした。COVID-19が減少し他の呼吸器疾患が増えているようです。
 2023年度に呼吸器内科で行った気管支鏡検査は173件と増加、その内超音波を用いた検査が86件、癌性気道狭窄などに対する治療として、マイクロ波凝固が8件、高周波スネアが2件、ステント留置が3件でした。重症気管支喘息患者に対する気管支サーモプラスティを4件行いました。

 

スタッフ紹介

  • 藤井 慎嗣
    呼吸器内科
    藤井 慎嗣 (ふじい しんじ)
    役職 呼吸器内科部長
    卒業年度 平成5年卒
    外来診察日 火曜日、金曜日(午前中)
    セカンド・オピニオン外来 金曜日​(予約制)
    資格等
    • 肺癌の診断、治療
    • 内視鏡的治療
    • 呼吸器内科一般
    • 日本内科学会(認定医・指導医・総合内科専門医)
    • 日本呼吸器学会(専門医・指導医)
    • 日本呼吸器内視鏡学会(評議員・気管支鏡専門医・指導医)
    • 日本がん治療認定医機構(がん治療認定医)
    • ICD制度協議会(ICD)
    • 身体障害者福祉法指定医(呼吸器)
  • 津村 真介
    呼吸器内科
    津村 真介 (つむら しんすけ)
    役職 アレルギー内科部長 兼 アレルギー診療センター副センター長
    卒業年度 平成14年卒
    外来診察日 月曜日、水曜日
    ​成人アレルギー外来 月曜日、水曜日
    資格等
    • 喘息/COPD
    • 呼吸器内科一般
    • 成人のアレルギー
    • 内視鏡的診断・治療
    • 日本内科学会(認定医・総合内科専門医)
    • 日本呼吸器学会(専門医)
    • 日本呼吸器内視鏡学会(気管支鏡専門医)
    • 日本アレルギー学会(アレルギー専門医)

     

  • 木村 俊貴
    呼吸器内科
    木村 俊貴 (きむら としき)
    役職 医員
    卒業年度 平成27年卒
    外来診察日 月曜日、木曜日
    資格等
    • 呼吸器内科一般
    • 日本内科学会(認定医)
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