病理専門医として病理診断を担当しています。主な業務は生検病理診断です。生検の件数は年間約1500件(生検標本約900件、手術標本約600件)です。
生検病理診断は病理組織標本(プレパラート)の顕微鏡観察によって腫瘍・炎症などの病変の有無・程度などを診断します。その診断結果は臨床治療方針を決定する上で非常に重要です。診断結果は通常検査後4日~10日程度で報告されますが、特殊染色や免疫染色が必要な場合には数日遅くなります。なお、手術中には腫瘍の良悪性、切除断瑞、リンパ節転移などを調べるために術中迅速病理診断が行われることがあります。この診断結果は短時間(30分~1時間程度)で手術室に報告され、切除範囲の決定などに役立っています。剖検(病理解剖)は年間数件と少なくなっていますが、剖検によって初めて発見される病変が少なくなく、その重要性は今後も変わることはないと思われます。病理診断は高い精度が求められますので、日頃より、最新医学情報を調べたり、症例検討会(スライドカンファレンス)に出席して診断能力の向上に努めています。病理標本の作製や細胞診のスクリーニングは医師会検査センター病理検査室の臨床検査技師・細胞診検査士(サイトスクリーナー)が担当し、技術的には、熊本大学病院病理部の病理専門医の御指導を受けています。
役職 | 医員 |
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卒業年度 | 昭和50年卒 |
外来診察日 | ー |
資格等 |
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