臨床検査部は、総勢19名(臨床検査技師18名、事務1名)で構成されており、生理機能検査と緊急検体検査・輸血製剤の一部管理を実施しています。
「迅速・正確 信頼される検査室」を目標として掲げ、患者さんのため診療に役立つ正確な検査データをいち早く報告できるよう、これからも日々努力していきます。
12誘導心電図を始めとする循環器系検査のほか、呼吸機能、脳波、超音波検査など多岐にわたって検査を実施しています。アレルギー外来の開設に伴い2021年よりDLCo(肺拡散能検査)、残気量検査が導入されました。喘息や慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断、薬の効果判定にも役だっています。ホルター心電図の解析は、外部からの依頼も受託しており、緊急性の高い異常波形が見られた場合は、いち早くFAX にて生波形を報告しています。すべての検査が、会員の先生方より利用可能ですが、一部は外来紹介での対応となっています。
日本超音波医学会認定資格を有する超音波検査士10名が中心となり、各担当医の指導のもと検査を施行しています。
腹部領域は、実質臓器及び消化管のスクリーニングや、急性虫垂炎など急性腹症の診断、慢性疾患の経過観察、術後再発のチェック、治療前・治療後の状態把握等を行っています。
体表領域は、乳腺・甲状腺・体表リンパ節等を対象として検査を行っています。悪性腫瘍が疑われる症例では、担当医により穿刺細胞診、組織診まで実施し、最終診断としています。
心臓領域では、経胸壁による検査以外に、循環器内科専門医による経食道心臓超音波も実施しています。
血管領域では、頸部血管・下肢静脈(DVT)超音波検査を実施しています。
24時間365日年中無休で稼働し続け、院内だけでなく医師会会員等の医療施設から提出される緊急検査も、夜間・休日関係なく受託しています。一日の検査件数は、院内依頼分が約150~200件、院外依頼分が、平日約10件、日祝日20~30件です。緊急での依頼に対応するため種々の自動分析装置を配置し、緊急検査項目は原則として受付から1時間以内での結果報告を行っています。超異常値に関しては、電話にて早急に報告しています。また、正確な検査結果を提供するため、内部精度管理だけでなく外部精度管理にも積極的に参加しています。
輸血製剤管理は検査室内に一元化され、全自動輸血検査装置と輸血システム及び包括情報システムによって、血液製剤の提供や検査など安全に管理されています。
日本臨床衛生検査技師会精度管理
熊本県臨床検査技師会精度管理
熊本県臨床検査技師会標準化サーベイ
他施設からの超音波検査(腹部・体表領域)技術習得支援