熊本市医師会会員の皆さま、こんにちは。熊本市の隣の菊陽町で開業しています、よしもと小児科の吉本です。本来ならばここは熊本市医師会会員の先生が記事を書かれるところだと思いますが、同級生の吉村良平先生から次は書いてくださいと指名がありました。ですが事務局にも自分は非会員ですので適任ではないのでと辞退を申し出ましたが、出動協力医として勤務してもらっているので是非お願いしたいとのことでしたので、少しだけ書かせていただきます。
振り返ってみますと、約30年前に大学病院の研修1年目を終えて2年目の研修先となったのがこの地域医療センターの小児科でした。当時は後藤善隆先生、坂口正実先生が勤務されていまして、自分は主に坂口先生の元で多くのことを学ばせていただきました。小児科医としての基礎を作ってもらったのがこの病院だというのは間違いありません。診療はもちろんのこと、保護者の方に対する説明の方法や対応などについても丁寧に教えていただきました。現在は出動協力医として月1回勤務をしていますが、大学時代には深夜勤務も担当させていただきました。当時は深夜でもカルテが並ぶのが当たり前の時代でしたので、ガランとした今の救急外来の風景は何だか不思議な感じがします。ただ、患者さん自身もコロナの流行によって発熱だけで救急を受診する必要はないという考えが浸透したのだろうと思いますし、今が救急医療の本来のあるべき姿なのかもしれません。
規定では小児科は70歳でお役目免除ということになっているとか。となるとあと10年はお手伝いすることになるかと思います。ここ最近週末はスポーツ観戦で忙しく、カレンダーと睨めっこしながら土日準夜帯の勤務をお願いしています。試合会場から直行ということも少なくありませんので、勝った時はいいのですが負けた後の勤務ほど辛いものはありません。果たしてこれからの10年でどのように外来の風景が変わっていくのか全く先が読めない時代ではありますが、少しでもお役に立てれば幸いです。次回は大学の同級生である、武蔵ヶ丘で開業されているなかむらファミリークリニックの中村憲史先生にお願いしました。