緩和ケア病棟「家族会」について
熊本地域医療センターの緩和ケア病棟は、開設当初より年に2回「家族会」を開催しております。大切な方を亡くし、さみしい日々を過ごされているご家族に、亡くなられた日から3ヶ月を目安としてご挨拶のお葉書を送らせていただいています。さみしさや辛さを抱えたまま過ごされている方、少しずつ思いを昇華されている方と様々ですが、亡くした故人を振り返り、思い出を語り合う場を提供させていただいているのが「家族会」です。
「亡くなった人のことを口に出すと、場が暗くなるかと思って…」と、日常では、故人との思い出を口に出すことを控えているご家族もいらっしゃいます。「家族会」という場をもつことで、楽しかった思い出や共に乗り越えた苦労話、ご遺族としての今の気持ちなどを自由に語り合い、思いを分かち合える場所が提供できればと考えています。
緩和ケア病棟は、患者さんとご家族を同じくケアしていきたいと考えている病棟です。大切な方を亡くされたご家族の気持ちが一時でもほっとできる「家族会」を、これからも開催していきたいと考えています。
新館４階病棟 師長