多様化、高度化した今日の医療においては、かかりつけ医(紹介医師)と基幹病院との間で患者さんの診療情報(内服薬、アレルギー歴、既往歴、血液検査結果、画像検査結果、など)を共有することがきわめて重要です。熊本地域医療センターでは、かかりつけ医と当センターをコンピュータのネットワークを通じて接続し診療情報を共有する仕組みを構築しています。
医師会員の先生方との連携強化を図るため、2015 年 2 月より「熊本リージョナルネット」(地域医 療連携システム)が運用開始されました。先生方からご紹介いただいた患者さんの検査結果や画像情報、 放射線画像レポートや入院中の経過記録などを、自院のインターネットが接続されセキュリティが担保 されたパソコンを用いて情報を参照できるシステムとなっています。
セキュリティの担保につきましては、厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準拠しております。また、こ のようなシステムの利用に関しては患者同意が必要ですが、当院におきましては包括同意を採用しています。院内に「熊本リージョナルネット」及び「個人情報の取り扱いについて」の説明文を掲示し、周知を行うことで患者さん個々の同意書を省いております。当然ながら「熊本リージョナルネット」での連携を希望されない患者さんに対しては同意撤回書も準備しており、提出いただければ情報公開を停止しております。尚、利用状況につきましては、2020 年 4 月現在 55 施設の先生方にご利用していただけるようになりました。
今後も医師会員の先生方との医療連携を深めるため更なる努力をしていく所存です。
※「熊本リージョナルネット」は、インターネット環境とパソコンがございましたら無料でご利用いただけます。ご利用に際しては使用されるパソコンの設定が必要になります。(パソコンのスペックにより一部ご利用できない場合もございます。)我々、電子情報管理部門の職員が訪問させていただき設定します。詳しくは地域医療連携室または電算室までお問い合わせください。
このシステムは、当院で診療した患者さんの血液検査やレントゲン写真などのデータ、お薬の内容などを、かかりつけ医ヘネットワークを通じて公開するものです。これによりかかりつけ医との緊密な連携を図ることができるようになります。
このシステムでは、次の情報をかかりつけ医に公開します。
原則として、当院にご紹介いただいた『紹介元』医療機関および当院から紹介させていただいた『紹介先』医療機関に、該当患者さんの当院での診療情報を提供します。なお当院との連携を希望する医療機関と個別に契約して診療情報を提供しています。よってすべての医療機関と連携しているわけではありません。このシステムではコンピュータのインターネット回線を通じて情報を公開します。ただし個人情報が漏洩しないように、VPN(Virtual Private Network)という専用回線を用いて送受信しています。またソフトウェア・サービスデータセンターを介して診療情報をやりとりしており、この仕組みは厚生労働省の提示する「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準拠しています。
このシステムによる情報提供を希望されない場合は、いつでも中止することができます。職員にお申し出いただきますと書類(同意撤回書)をお渡しします。ご署名いただいた書類を提出していただきますと、その時点でネットワークによる他医療機関への情報提供を中止いたします。なお同意撤回書を提出されない限りは、情報のやりとりに同意したもの(包括同意)としてシステムを運用いたします。またネットワークによる情報提供を中止したとしても、従来通りお手紙(診療情報提供書)による情報提供は行ってまいります。
地域医療連携システム利用申請書兼誓約書はこちらからダウンロードしてください。
地域医療連携システム利用停止申請書はこちらからダウンロードしてください。
同意撤回書はこちらからダウンロードしてください。
再同意書はこちらからダウンロードしてください。